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東京海洋大学南極観測隊を紹介するブログです。昨年、海洋大「海鷹丸」ウェブページ内で「ペンギンさん、そこのけそこのけ海鷹丸が通る」というタイトルで綴っていたものの続編です。(今年は大学非公認)

南極の魚の赤ちゃん

海鷹丸は、次の寄港地ホーチミンに向けて順調に南下しているようです(http://www.s.kaiyodai.ac.jp/ship/cgi-bin/umitaka/umitaka39/diary.cgi)。ところで、私の専門は南極海の生態系ですが、なかでも魚類の専門家ということになっています。南極海には、極端に寒冷な気候に適応したノトセニア類という魚類が生息しており、その生理・生態はとても興味深いものがあります。ノトセニア類以外にも南極海にしか生息しない固有種も多く、我々が今もっとも注目しているのはハダカイワシの仲間です。彼らの親は200 mより深い層にいますが、その子供(仔魚、しぎょ)は200 mより浅い層に分布しています(写真、卒業生の辻村さん撮影;体長15.6 mm)。こんな小さい仔魚の生態は、これまでよく分かっていませんでしたが、我々の一連の研究で少しずつ明らかにされてきました。これらの研究は、日本のお家芸ともいうべき細かい技術とこだわりが無ければできない、きめの細かいものです。写真はナンキョクダルマハダカの仔魚ですが、先日フェースブックで世界初公開しました。たぶん。
稚魚
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

2012-11-17 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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