「アイスオペレーションII」
1月18日午後
ネット祭りが終わった後、大きな氷山の傍らにシフトして、持ち場を離れられる人全員が集合して、南極観測本隊の皆さんの寄せ書きのある旗を囲んで記念写真を撮りました。

その後、2度目のアイスオペレーションを行いました。11日にボートを下して着色氷を採集しましたが、今回も大変重要なミッションです。氷山が割れてできたちいさな氷が風下側に筋状に並んで流れているのを、特殊な採集器具で掬い取るのです。

南極大陸は、降り積もった雪が圧縮されてできた厚い氷に覆われています。この氷が氷河となって長い時間かかって海に滑り落ちてできるのが氷山です。雪に入っていた空気は氷に閉じ込められ、次々と上にできる氷の重さで圧力が高くなっています。氷を水に入れると(ウイスキーのほうが良いのですが)、溶けるときに空気がはじけて音がします。私たちは、これをパチパチ氷と呼んでいて、大事なお土産にしています。話のタネにとてもいいと思いませんか。

これでほとんどの観測が終了です。再び、CPRの登場です。

氷山の傍らから南緯50度ぐらいまで、北上中に1日一度メッシュをまいたカセットを交換しながらサンプリングを続けるのです。今晩は、あちこちで宴が催されるでしょう。パチパチ氷に久々にお目にかかる人も、初めての人も十分楽しんでください。
スポンサーサイト