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東京海洋大学南極観測隊を紹介するブログです。昨年、海洋大「海鷹丸」ウェブページ内で「ペンギンさん、そこのけそこのけ海鷹丸が通る」というタイトルで綴っていたものの続編です。(今年は大学非公認)

「南限」

1月13日

2回目の日曜日。朝食はピザトーストでした。相変わらず曇り空で、風もなかなか落ちません。船が流されて氷山にかなり近づいたので、9時半に測定器を揚収して氷縁のサーベイをすることになりました。まず南下して数海里行ったところで氷縁に達し、続いて東に向かって110度付近まで戻りましたが氷縁は下がっておらず。今度は西に向かって氷縁を航行し、少し南下できたもののそこまで。15時40分から南緯64度43分、東経108度19分でCTD観測を行い、これ以上南下するのを断念しました。周り中氷山と浮氷で強風のためにとても寒いです。オオフルマカモメが沢山いて船の周りを飛び回ったり、海面に群れて浮かんでいたりしています。
 しらせに乗船中の第54次本隊隊長の渡邉研太郎さんからメールが来ました。昭和基地北西約18㎞まで進んで接岸を断念し、空輸を始めたこと。73名の隊員のうち、しらせに残っているのは3名だけで、ほかの人々は設営や観測で出払っていて閑散としていることなどが記されています。「南極に限ったことではありませんが、大きな自然の力を再認識しています」。悲しい響きですね。
 64度26分まで北上して、CTチェーンその他を投入して、明朝9時までドリフトです。22時30分頃にブリッジに行くと水平線のあたりは雲が切れていて日が沈むのが見えました。果たして明日は晴れるのか?(石丸)

2013-01-13-1.jpg

1月13日の写真その2.今回はあまり海氷条件が良くなかったようで、一番南の到達点としては例年より1度くらい北になりました。このあとも安全に観測を続けてください。(茂木)

2013-01-13-2.jpg
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

2013-01-16 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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