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東京海洋大学南極観測隊を紹介するブログです。昨年、海洋大「海鷹丸」ウェブページ内で「ペンギンさん、そこのけそこのけ海鷹丸が通る」というタイトルで綴っていたものの続編です。(今年は大学非公認)

「これまでか?」



写真は海図です。南側(下側)の複雑なラインは航走しながら描かれた氷縁のライン、赤い点が海鷹丸の位置を示しています。縦の線がおそらく110°E線です。南下できる場所を探して東に移動してきた様子が分かります。(茂木)

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1月10日
「これまでか?」
1時過ぎに南緯64度20分の測点C08に到着、5時ちょっと前まで観測。次はC09という64度30分の点に向かうはずだったのですが、氷縁に阻まれて南下することができません。氷の開いているところを探して東に30海里ほど進みましたが見つからないため、南緯64度22分、東経110度11分を定常観測の一番南の測点として9時から観測することとしました。測点到着の寸前、ペンギンの乗った小さな氷山が流れてきました。南極大陸からはまだ300㎞も離れているこの場所でペンギンを見ることができたのはかなりラッキーと言えるでしょう。海鷹丸はそっとお邪魔しないように脇を通り抜けたのでした。
夜間はドリフトして休みました。残念ながら昨年より約1度北まで氷縁が張り出しており予定通りの観測はできないかもしれません。人工衛星からの写真では、雲と氷が紛らわしいのですが、110度ラインのずっと南の方は大きく開いています。海氷が早く移動すればまだまだ南下できる可能性もありそうです。(石丸)
0110-1 海図 海氷の様子
1月10日の写真その2 
「衛星写真」です。黒い部分は海面が開いているところ、白い部分は氷か雲です。南の方はやや開いていますが、よく見ると小さい氷がたくさんあります。十分気を付けてくださいね。(茂木)
0110-2 衛星写真

1月10日の写真その3.
「アデリーペンギン」ですね。氷の上の赤い点々はナンキョクオキアミを食べたあとの糞のようです。大陸で繁殖しますがオキアミを食べにここまで出張してくるのでしょう。(茂木)0110-3 ペンギン
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

2013-01-14 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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