「ご機嫌な朝」
1月9日
朝の内は久しぶりに日がさしてとても暖かでした。南緯63度の測点では氷山がくっきりと見えました。風が弱くていろいろな海鳥が海面に浮かんでいます。表面の水温・塩分測定のためにCTDを浮き輪に取り付けて流したところ、マダラフルマカモメはすっかり気に入ったようでずっと周りを泳いでいました。天気が良くて波もないので、水中に漂う翼足類のクリオネやリマシナが良く見えます。専攻科の諸君は竿に小型プランクトンネットを括り付けて即席のタモアミを作って掬っています。リマシナがクリオネに食べられるところを観察することができたそうです。人も鳥もとてもご機嫌な朝でした。
午後から63度30分で観測。ザトウクジラが数頭現れ2,30分ほど船の近くにいて、胸鰭で水面をたたいて大きな水しぶきをあげていました。なかなかの迫力でした。夜のパーゼロで64度の測点を観測。かなり氷縁に近づいたとのこと、今年はどこまで南下できるのでしょうか。

1月9日の写真その2 「ザトウクジラ」

1月9日の写真その3 「晴天の氷山」

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