「目出度くもあり目出度くもなし」
私も誕生日が年末なので、この10年くらいほとんど毎年、誕生日を南半球で迎えていました。それにしても、気象条件は観測可能ラインぎりぎりか、やや超えています。くれぐれもみなさん気を付けて。(茂木)
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1月3日
5時に南緯45度の測点に到着。風速16.5m、有義波高6.0m(最大波高は13m)。何とか操船できそうとのことで観測開始。気温は10.2度、途中で雨が降ったり、波がデッキに打ち上げたりして過酷な環境です。だんだん海況が悪くなるとの予想で、CTDは深いほうのキャスト(3890 m)だけで測点を早く離脱することになりました。1月2日から始まった5測点では、南極観測プログラムのうち定常観測という長期的なモニタリングの一部を実施しています。海鷹丸は今年はじめて担当することになりました。気候変動のシミュレーションなどにもちいられるデータで、世界水準の精度が求められています。このため、マリンワークジャパンから2名の観測支援員が派遣されて来ています。佐藤さんと片山さんで、CTD観測や栄養塩、溶存酸素などの分析のプロです。採水などの実地指導やいろいろな解説はとても役に立つものです。ちなみに佐藤さんは本学OBです。
午後から岩田さんと極地研の飯田さん(写真)の講義。専攻科向けですが、研究員もほとんど参加しました。20時半過ぎから飯田さんと私の誕生祝。彼は34、私は64歳になってしまいました(真中が私、右が飯田さん、左は主席の北出さん)。いろいろプレゼントを頂きました。今晩、航走中に低気圧をやり過ごせそうです。衛星画像(写真その2)の中の赤いしるしが本船の位置です。低気圧の中にいます。明日は、8時ごろ測点につく予定ですが、夜中はかなり揺れそうです。(石丸)

1月3日の写真その2。雲の渦の中に海鷹丸が突っ込んでいきます(南下していきます)。

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