「観測開始」
観測が始まりましたがさっそく大時化みたいです。研究者はみな船には慣れている人たちばかりですが、体の慣れていない航海の序盤に時化ると結構つらいかもしれません。写真はCTD観測です。CTDは海中を一往復する間に水温や塩分などを測定するほか、周囲に備え付けられた24本の筒状のボトルで、任意の深度から採水することもできます。(茂木)
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1月2日
「観測開始」
南緯40度の測点に予定時刻に到着。幸い海況はそれほど悪くなく-と言っても波高4mで風速は10m以上ですが-観測が始まりました。ちょっと準備に手間取りましたが、おおむね順調で1回目のCTD観測(水深4600mまで)は5時ごろ終わりました。水を取ったあと、さらに200mまでの採水を行い、8時過ぎには片付け終わって航走を開始しました。採水作業は、練習の成果が表れて、予定よりも早く終わったくらいです。航走開始のちょっと前にクジラの群れが現れました。支援センターの岩田さん(目視観測の隊長)によればオキゴンドウだそうで、このあたりが分布の南限だそうです。アホウドリも出てきました。マユグロアホウドリに似ていますが、くちばしが黒くて、眉がない。目が点だけで迫力が無いです。岩田さんによればマユグロの幼鳥だろうとのことですが。ほんとかなー。13時からオペレーション会議。次の測点あたりでは、波高が10mを超えるとの予報で、観測は難しそうです。明朝5時のオペレーション会議で実施するかどうかが決まります。さて、どうなることやら。波は高いですが、追い手なので、思ったほど揺れません。(石丸)

1月2日の写真、その2。オキゴンドウです。船を見に来たのでしょうか。これからいろんなクジラが出てくることでしょう。観測中のお楽しみです。

1月2日の写真、その3 マユグロアホウドリだそうです。揺れる船でこのような写真を撮るのはたいへんそうですね。

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