冬の海では
海洋観測では、24時間観測が普通に行われます。といっても、もちろん交替で寝る時間は取ります。南極海の観測でもそれは同じですが、少しだけ他の海域と違うのは、いつ起きてもたいてい外が明るいことです。そうです。我われが南極に行くのは真夏なので、太陽はほとんど沈まないか、沈んでもすぐ出てきます。写真は南極大陸です。太陽は沈むところなのか出てくるところなのか良く分かりません。24時間観測の最中では、時計が4時だとしてもそれが明け方4時なのか夕方4時なのか、よく分からない、というかどうでもよくなることがあります。ちなみに、真夜中でも沈まない太陽のことをmid-night sunといいます。真夜中の太陽、です。ちょっとそんな風に呼ばれてみたい、とは思いませんか。思いませんね。
極域では、夏は太陽が出ずっぱりだし、逆に冬は太陽が全く出なくなるわけです。この太陽の出る出ないは、植物プランクトンによる光合成が一日中行われるか、あるいは一日まったく行わないか、という極端な季節変化につながります。植物プランクトンの光合成は海洋では生態系の基礎となり、動物プランクトンも魚類もペンギンもクジラも、すべての生物がこの植物プランクトンの基礎生産に乗っかっています。そのため夏には生物活動が活発になりますが、冬の南極海は真っ暗なうえに氷に覆われてしまいます。こんな海で動物プランクトンや魚類はいったいどうしているのでしょう。実際、海洋観測船はそんな海に近付くことはできず、彼らの冬の生活はほとんど分かっていません。

極域では、夏は太陽が出ずっぱりだし、逆に冬は太陽が全く出なくなるわけです。この太陽の出る出ないは、植物プランクトンによる光合成が一日中行われるか、あるいは一日まったく行わないか、という極端な季節変化につながります。植物プランクトンの光合成は海洋では生態系の基礎となり、動物プランクトンも魚類もペンギンもクジラも、すべての生物がこの植物プランクトンの基礎生産に乗っかっています。そのため夏には生物活動が活発になりますが、冬の南極海は真っ暗なうえに氷に覆われてしまいます。こんな海で動物プランクトンや魚類はいったいどうしているのでしょう。実際、海洋観測船はそんな海に近付くことはできず、彼らの冬の生活はほとんど分かっていません。

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