訓練ですよ
きょうは「ひよどり」という19トンの小さい実習艇で海洋観測を行いました。東京海洋大学は南極海の研究のみならず、東京湾の環境モニタリングも長年重要視してきました。今回も毎月行っているモニタリングの一環です。きょう乗船した学生は、修士課程の学生と学部の4年生と3年生の合計9人です。最近の私はもっぱら南極海の生態系の研究にうつつを抜かしていますが、これまで、 並行して東京湾や相模湾の研究も行ってきました。実は、この9人の学生のうち5人の研究テーマは南極海の生物です。海洋観測はとても一人でできるような作業ではないので、このように異なる研究テーマをもった学生がお互いの観測を手伝うことが普通です。また、経験の乏しい学生をいきなり南極海に連れていくこともできません。様々な機会を利用して普段から観測の経験を積み、頭と体で海洋観測を覚えます。きょう乗船していた修士課程の学生はKARE16の隊員として間もなく南極海に向かいます。4年生は来年度、3年生は再来年度の隊員候補です。写真では、きょう初めて研究室の海洋観測に参加する3年生が、先輩にサンプル処理を教わっています。がんばれ新人! 南極海へ行くその日まで。

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