世界の海鷹丸
きのうは、国立極地研究所で南極海におけるオーストラリアと日本の共同研究についての会議がありました。「しらせ」は南極観測船として知られていますが、その最も重要な任務は昭和基地への補給です。食料や燃料のほか、観測隊員の輸送を行っており、しらせでの海洋観測の優先順位は低くなっています。オーストラリアはAurora Australisという立派な砕氷船を南極海で運航していますが、オーストラリアも5つの基地を南極海に持っており、そのミッションは、海洋観測のほかにも多岐にわたることは想像
に難くありません。そのような状況下で、海鷹丸に対する世界の海洋学者の期待はオーストラリアのみならずきわめて大きいものがあります。東京海洋大学は2008年にオーストラリアとフランスと共同で、大きな研究観測プログラムを南極海で行いました。この研究プログラムは多くの目覚ましい成果を生み出し、UMITAKA-MARUの名は世界中の南極海の研究者に知られるようになりました。写真はその航海のときのものです。すべての観測を終えたあと、陽気なフランス人と海鷹丸のデッキにて。

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